呪われ姫と強運の髭騎士
「――何が年増ですか」
アニエスが、やれやれというように溜息をついた。
「私達のことを年増呼ばわりするなら、シャリエ夫人は大年増ですが?」
「……えっ?」
「セヴラン、カトリーヌの歳を知らないの?」
クララに問われ、
「いや……女性に年齢聞くのは失礼だと。し、しかしだな! 見てて大体の年齢は、把握出来るだろう?」
と返す。
アニエスが、片手を腰に当て自分を指差す。
「私は二十七、クララは二十三、シャリエ夫人は三十三です」
「…………」
しばらく言葉が出なかった。頭が働かなかったからだ。
ようやくアニエスの年齢発言台詞が頭を巡り、意味を理解する。
アニエスが、やれやれというように溜息をついた。
「私達のことを年増呼ばわりするなら、シャリエ夫人は大年増ですが?」
「……えっ?」
「セヴラン、カトリーヌの歳を知らないの?」
クララに問われ、
「いや……女性に年齢聞くのは失礼だと。し、しかしだな! 見てて大体の年齢は、把握出来るだろう?」
と返す。
アニエスが、片手を腰に当て自分を指差す。
「私は二十七、クララは二十三、シャリエ夫人は三十三です」
「…………」
しばらく言葉が出なかった。頭が働かなかったからだ。
ようやくアニエスの年齢発言台詞が頭を巡り、意味を理解する。