呪われ姫と強運の髭騎士
今までの大人の落ち着いた態度で自分に接していた彼なだけあって、その様子にソニアは首を傾げた。
「そ、そうだ! 私も手伝いましょう。長持ちの中を出して掃除するくらいなら、私も邪魔にはならないでしょう」
そう言いながらクリスは、一番近くにあった一際大きな長持ちに手をかける。
「そのような仕事は侍女達に――キャッ!」
止めようとしたソニアが突然、悲鳴をあげた。
ガタン!
と大きな音をたてて、長持ちの蓋が勢い良く閉じたのだ――クリスを中に入れて。
ゴゴゴゴゴッ
長持ちが大きな音を出しながら、一人勝手に床を滑っていく。
他の長持ちや侍女達を引き倒しながら、部屋中大暴走だ。
「クリスさま―― !」
「そ、そうだ! 私も手伝いましょう。長持ちの中を出して掃除するくらいなら、私も邪魔にはならないでしょう」
そう言いながらクリスは、一番近くにあった一際大きな長持ちに手をかける。
「そのような仕事は侍女達に――キャッ!」
止めようとしたソニアが突然、悲鳴をあげた。
ガタン!
と大きな音をたてて、長持ちの蓋が勢い良く閉じたのだ――クリスを中に入れて。
ゴゴゴゴゴッ
長持ちが大きな音を出しながら、一人勝手に床を滑っていく。
他の長持ちや侍女達を引き倒しながら、部屋中大暴走だ。
「クリスさま―― !」