呪われ姫と強運の髭騎士
阿鼻叫喚の中で、ソニアはクリスの名を呼びながら必死に追いかけていく。
「えい!」
その掛け声と同時、長持ちの中から長くて大きい刃が貫かれた。
仰天して立ち止まったソニアの前で、クリスが入っている長持ちも止まる。
「ハッッッッッ!」
気合いの入ったクリスの声がくぐもって、長持ちの中から聞こえてくる。
バキッ、バキバキ!
厚い木材の割れる音を出しながら、クリスが剣を片手に長持ちから飛び出す。
「ハッハッッ! このくらいの事では、私の存在を消すことなど出来ぬぞ!」
高笑いしながら誰にともなく公言したクリスに、そこにいた一同唖然としながら注目した。
はた、と自分の剣で破壊した長持ちを一瞥したクリスは、後ろ頭を掻きながらソニアに謝る。
「あ……。姫君申し訳ない、長持ちを一つ壊してしまった」
「い、いえ……。それは構いませんけど……」
「えい!」
その掛け声と同時、長持ちの中から長くて大きい刃が貫かれた。
仰天して立ち止まったソニアの前で、クリスが入っている長持ちも止まる。
「ハッッッッッ!」
気合いの入ったクリスの声がくぐもって、長持ちの中から聞こえてくる。
バキッ、バキバキ!
厚い木材の割れる音を出しながら、クリスが剣を片手に長持ちから飛び出す。
「ハッハッッ! このくらいの事では、私の存在を消すことなど出来ぬぞ!」
高笑いしながら誰にともなく公言したクリスに、そこにいた一同唖然としながら注目した。
はた、と自分の剣で破壊した長持ちを一瞥したクリスは、後ろ頭を掻きながらソニアに謝る。
「あ……。姫君申し訳ない、長持ちを一つ壊してしまった」
「い、いえ……。それは構いませんけど……」