呪われ姫と強運の髭騎士
「この場所もエクソシストがやって来るまで閉じておきましょう。それまで閂が古くなっているので新しく造り直した方が良いかもしれません」
「本当に……早く来てくだされば良いのですけど」
不安に、つい溜息を吐くソニアにクリスは
「あと十日ほどしたら王都入りしますから、その時に教皇にご相談してみたら如何でしょう? 他の者を派遣してくださると思いますよ」
と助言する。
「そうですね……。少し早めに王都に出発しましょうか。生誕祭に近付くと教皇様もお忙しいでしょうし」
地方から用事で王都に出向く時は、日にちに余裕を持って出るのが普通だ。
悪天候に見回れるかも知れないし、盗賊に遭遇するなどのアクシデントが起きるかもしれないからだ。
ソニアは、生誕祭が行われる五日ほど前に王都に着くように手はずを踏んだが――早速アクシデントが発生したのだった。
「本当に……早く来てくだされば良いのですけど」
不安に、つい溜息を吐くソニアにクリスは
「あと十日ほどしたら王都入りしますから、その時に教皇にご相談してみたら如何でしょう? 他の者を派遣してくださると思いますよ」
と助言する。
「そうですね……。少し早めに王都に出発しましょうか。生誕祭に近付くと教皇様もお忙しいでしょうし」
地方から用事で王都に出向く時は、日にちに余裕を持って出るのが普通だ。
悪天候に見回れるかも知れないし、盗賊に遭遇するなどのアクシデントが起きるかもしれないからだ。
ソニアは、生誕祭が行われる五日ほど前に王都に着くように手はずを踏んだが――早速アクシデントが発生したのだった。