たんぽぽの花束を君に

「…おっしゃる通りです。」

「蓮、おとなしくこの日誌を置いてこい」
「そーそーお願いね。」

涼と花純で俺の頭に日誌を置いてとっとと下駄箱に上履きを入れた。


「そーいえば、蓮、なんか悲しい夢でもみてたの?」

「……」
「窓見てる顔が寂しそうだったけど?」
「…見んじゃねーよ」
「見たくて見てたんじゃないわよ!」

割り込むように涼が笑いながら言う。

「2人とも相変わらず変わらないよなー、昔っから顔見れば、口喧嘩かよ」

「本当だよね、蓮と同じクラスなんてマジ最悪。」

「ふざけんな!俺が最悪だっつーの」


そう、俺たちは幼なじみ。

一つの公園を囲むようにお互いの家がある。
この2人の他にも家が近くで
同じ保育園じゃなかったけど、
いつも公園で一緒に遊んでた。
こいつらの他にも2人幼なじみがいる。




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