シトラス。
「ち、ちょっと、待ってくださいよぉ……」
半泣き状態ですがりついてくる佐々木くん。
私はその手を取って、
「ごめんね!!でも、私の自己満足に付き合って!!」
メラメラと炎が上がっているような気持ち。
そんな私を不満そうに見つめてくる、そのナヨナヨした目!!!
「ちっがぁぁぁぁう!!」
そんなナヨナヨした目は越後くんじゃない!!!
「ね??お願い!!イケメンになれたら何でも言うこと聞くから、さ!ね??」
私は両手を顔の前で合わせて、お願いする。