シトラス。


「谷地さん、あんなグループにいるのやめなよ!私たちのとこおいで!」





私は思い切って言ってみた。





「……え」




谷地さんは、はっと顔を上げた。




「そうだよ!あんな所じゃ、あなたが楽しく学校生活送れないじゃない!」





ひよりもすかさず、谷地さんの手を握って見つめた。






「私たち、味方だよ!!」






一瞬、谷地さんの表情が明るくなったが、すぐに曇ってしまった。




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