こんなにも君が好き
10、直人side


俺は息を吸うと、


思い切って声を出した。





「しばらく、距離を置こう。」





彩香は暗い顔のまま。

ほんの少し目を開いて。

綺麗で小さい唇が動く。



ーーーいやだ。

そう言ってくれることを俺は願った。


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