こんなにも君が好き
「あ、こちらこそごめんなさい。」

綺麗な声。

あれ、この人、どこかで見た。

思い出そうとしているとき、

「あの、もしかして、直人君、、、?」


あ!!!


「海香さん!!!!」


......思いっきり叫んでしまった。

周りの客が一斉にこっちを見る。

すみませんと首を竦めると、

海香さんは長い髪を揺らしてふふっと笑った。

ぱっちりした目が妹の彩香にそっくりだ。


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