こんなにも君が好き
「はい!今日のホームルームは体育祭の話し合いをします!」

学級委員の実咲が司会をする。

私はぼうっと窓の外を見ていた。

どうせ、短距離走くらいしか出ないだろうし。





どのくらいそうしていたかな。



「..........か!...やか!..........彩香!」



ビクっとして声のした方を見る。

「もう、彩香!ちゃんと聞いててね。」

実咲がこっちを見ていた。

みんなの視線も集まっている。

「ごめん。」

「あのさ、彩香、借り物競争出てくれない?誰も出られなくて。」
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