こんなにも君が好き
やっと止まってくれた。

ぜえぜえ言いながら周りを見渡すと、

そこは、ゴール地点だった。

彩香は借り物競争に出ていたらしい。

なんで、俺が借り物...?


彩香が息を落ち着かせてこっちを見た。

行こうと目で言って俺は歩き出した。

歩きながら、彩香が、

「あの、借り物競争で引いたカードがさ、」

と言って見せて紙を見せてきた。

そこには。


"あなたの好きな人や恋人"


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