誰にも言えない秘密の結婚
「ゴ、ゴメン、なさい……」
慌てて身体を起こした。
スーツのジャケットは少しシワになってる。
「あの、クリーニングして返します」
「あ、いいよ。俺が勝手にかけたんだから気にしないで?」
藤原さんはそう言って、ジャケットを羽織った。
「そうだ……これ……」
藤原さんはジャケットの内ポケットから封筒を取り出す。
それを私に渡してきた。
何だろ……。
受け取り、封筒を開けて中を見ると1枚の紙が入ってるのが見えた。
それを取り出して広げる。
…………これ。