【番外編】社長とTOKYOに恋してる!2人のその後のストーリー
1.日常
「ねぇ、湊、違うお店でいいよ。」
「でも、結花ちゃん、1度行きたいって言ってたんだろ?」
奈々は納得のいかない顔をした。
「アレックスの送別会も兼ねてるし、晃も来るし、場所的にも上のラウンジがちょうどいいだろ?」
「そうだけど…。だって、目立つし…。」
「目だったら、嫌なのか?」
湊はソファーで、本を読んでいた顔を上げた。
「そういう訳じゃないけど。」
奈々も、コーヒーカップを、コトンとテーブルに置くとソファーに座った。
久しぶりのお互いの休みが合い、奈々は湊の部屋にいた。
アレックスが帰国するにあたり、湊もこのホテルから、自分のマンションにもうすぐ戻る。
奈々は、立ちあがると、窓から東京の街を見下ろした。
この景色も、もうすぐ見納めだ。
勤務していても、コンシェルジュの奈々は、なかなかスイートルームに入ることはない。
「奈々、夜まで時間あるし、どこか行くか?」
「うーん、湊は疲れてないの?大丈夫?」
「大丈夫。でも、もう少し本読みたい。」
「じゃあ、代官山の本屋いかない?ゆっくりあたしも本探して読みたいし。ランチもしちゃえばちょうどいいよね?」
「いいな。そうしようか。」
湊はメガネをスッと外して、手をゆっくり上に伸ばしながら、立ち上がった。
あの、騒動から数ヶ月が経ち、2人は穏やかな日常に戻っていた。
湊は相変わらず、仕事が忙しい為、時間を合わせて、奈々が会いに来るという、生活スタイルだ。
「でも、結花ちゃん、1度行きたいって言ってたんだろ?」
奈々は納得のいかない顔をした。
「アレックスの送別会も兼ねてるし、晃も来るし、場所的にも上のラウンジがちょうどいいだろ?」
「そうだけど…。だって、目立つし…。」
「目だったら、嫌なのか?」
湊はソファーで、本を読んでいた顔を上げた。
「そういう訳じゃないけど。」
奈々も、コーヒーカップを、コトンとテーブルに置くとソファーに座った。
久しぶりのお互いの休みが合い、奈々は湊の部屋にいた。
アレックスが帰国するにあたり、湊もこのホテルから、自分のマンションにもうすぐ戻る。
奈々は、立ちあがると、窓から東京の街を見下ろした。
この景色も、もうすぐ見納めだ。
勤務していても、コンシェルジュの奈々は、なかなかスイートルームに入ることはない。
「奈々、夜まで時間あるし、どこか行くか?」
「うーん、湊は疲れてないの?大丈夫?」
「大丈夫。でも、もう少し本読みたい。」
「じゃあ、代官山の本屋いかない?ゆっくりあたしも本探して読みたいし。ランチもしちゃえばちょうどいいよね?」
「いいな。そうしようか。」
湊はメガネをスッと外して、手をゆっくり上に伸ばしながら、立ち上がった。
あの、騒動から数ヶ月が経ち、2人は穏やかな日常に戻っていた。
湊は相変わらず、仕事が忙しい為、時間を合わせて、奈々が会いに来るという、生活スタイルだ。
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