【番外編】社長とTOKYOに恋してる!2人のその後のストーリー
会えない日々は
(- 湊、元気かな?)
仕事に向かう通勤途中に、奈々は空を見上げた。
湊がアメリカに行って1か月が過ぎた。
こういう事が在るとは思っていたが、初めて直面すると、なかなか慣れなかった。
時差やお互いの仕事で、もっぱら文字だけのコミュニケーション。
電話も儘らない生活に奈々は少し寂しさを隠せなくなってきていた。
(- あとどれぐらいかかるのな・・・。)
湊は仕事の目途がついたら、帰ってくる。
いつになるかわからないのを、待つのはつらいものがあった。
あと、どれくらい。という事がはっきりしていると人間は待てるが、わからない事を待つことは、堪える。
(- 幸せを感じてしまうと、それが当たり前になってしまうんだな…。)
奈々は大きく息をつくと、気を取り直して歩き出した。
エレベーターを待っているところで、
「水澤、おはよう。」
と声を掛けられた。奈々が振り向くと藤堂がいた。
「藤堂マネージャーおはようございます。」
「なんだ、元気ないな?カレシと何かあったのか?」
藤堂は、少し笑って聞いた。
「何かあるも何も、もう1か月アメリカに行ってます。」
と笑った。
「まあ、忙しいよな。あれぐらいになると。」
と言うと、仕方ないなというような顔をした。
「はい。元気ならいいかな、と思ってす。」
奈々は、少し肩をすくめた。
「いつ帰って来るんだ?」
「それが…わからなくて。今の仕事が軌道に乗ったら…です。」
藤堂は、少し困った顔をして、
「そうか…。それはちょっときついな。」
と言った。
奈々は、ただ笑った。
仕事に向かう通勤途中に、奈々は空を見上げた。
湊がアメリカに行って1か月が過ぎた。
こういう事が在るとは思っていたが、初めて直面すると、なかなか慣れなかった。
時差やお互いの仕事で、もっぱら文字だけのコミュニケーション。
電話も儘らない生活に奈々は少し寂しさを隠せなくなってきていた。
(- あとどれぐらいかかるのな・・・。)
湊は仕事の目途がついたら、帰ってくる。
いつになるかわからないのを、待つのはつらいものがあった。
あと、どれくらい。という事がはっきりしていると人間は待てるが、わからない事を待つことは、堪える。
(- 幸せを感じてしまうと、それが当たり前になってしまうんだな…。)
奈々は大きく息をつくと、気を取り直して歩き出した。
エレベーターを待っているところで、
「水澤、おはよう。」
と声を掛けられた。奈々が振り向くと藤堂がいた。
「藤堂マネージャーおはようございます。」
「なんだ、元気ないな?カレシと何かあったのか?」
藤堂は、少し笑って聞いた。
「何かあるも何も、もう1か月アメリカに行ってます。」
と笑った。
「まあ、忙しいよな。あれぐらいになると。」
と言うと、仕方ないなというような顔をした。
「はい。元気ならいいかな、と思ってす。」
奈々は、少し肩をすくめた。
「いつ帰って来るんだ?」
「それが…わからなくて。今の仕事が軌道に乗ったら…です。」
藤堂は、少し困った顔をして、
「そうか…。それはちょっときついな。」
と言った。
奈々は、ただ笑った。