Good-Bye my child
出逢い

私が東京に行く日が近くなった


その日が決まってから、毎日こんな会話をしていた。


「あと〇〇日で会えるね、すごく楽しみ」

「俺もだよ、早く閃香に会いたい」

「洸輝の休みの日と合わせたからデートできるね!」

「やな、カラオケとかゲーセン行こ、音ゲー教えるわ」


洸輝は、アーケードの音楽ゲームをしていた。


私も洸輝の趣味が知りたかったし、一緒に遊びたかったから教えてもらうことになっていた。


そんな会話をしていたら、あっという間にその日になった。


やっと洸輝に会える、期待とほんの少しの緊張。


何よりも幸福感でむねがいっぱいだった。


夜、洸輝の仕事が終わり、駅前での待ち合わせ。


朝、家を出た時よりも緊張していた。


洸輝にやっと会える!


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