青空の約束 ~先輩と私の初恋~
「…う…っ…」
急に襲ってきた頭痛と吐き気がだいぶ良くなり、横になってる体をゆっくりと起こす。
「やっと起きた」
「えっ、なななんで先輩が!?」
隣にいるのは、あの須賀先輩。
そして重たそうな足で立ち上がり、何かから解放されたかのようにその場で背伸びをする。
「もしかして…先輩の膝で寝てましたか?私…」
「一時間。長い。重い。疲れた」
「すいません…たまに貧血で…」
本当にだるそうな姿を見ると申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
そして、かなりへこんでる自分がいる。
「そういえばバイトしてんの?携帯鳴ったから出たら、遅いから何かあったかと思って心配したって電話があったけど」
「バイト?…あっ!!やばい行かなきゃ…!」
ん?まずなんで電話に出たの?こういうこと普通にできる人…?
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!