青空の約束 ~先輩と私の初恋~
翌日、またその次の日、安静に休んでるのに一向に熱は下がらず病院に行くことになった。
病院から帰ってきて自宅に着いた頃、那月と亜子からの着信。
「体調はどう?ちゃんと病院行った?」
「行ったよ。今帰ってきたとこ」
今学校は丁度お昼の時間らしい。
「今はゆっくり休むこと。あ、授業のことは心配しなくても大丈夫よ!亜子が全教科分の内容を吹季がわかりやすいようにノートにまとめてるからね」
「え、悪いよ…!私なら…」
「吹季〜具合はどう?亜子だけど、ノートのことは気にしなくていいからね!私が好きでやってるの。心配しないでっ」
「亜子…ありがとう」
高校に入ってまだ二ヶ月半なのに…私は本当に良い親友を持った。
二人と電話を切ってそのまま眠りにつき、窓から差し込む濃いオレンジ色の夕日をバックに部屋をノックする音で目が覚める。