青空の約束 ~先輩と私の初恋~




「「吹季〜!会いたかったよ〜」」


土日の休日を挟んで約一週間ぶりの学校。そして久しぶりに会う友達。


しばらく学校を休むと、久々に登校するときは憂鬱で、なぜか気まずい雰囲気を感じることがある。

でも私はこの日が待ち遠しくて、早く学校に行きたいって思ってしまった。


そう思えるようになったのも那月や亜子がいるからだろう。


「そういえば言おうか迷ってたんだけど…吹季が休んでる間に須賀先輩見たの!でも女の先輩と歩いてて、腕とか組んでてさ。まさか彼女とか…?」


" 須賀先輩 "

この単語につい反応してしまう。


それもそうだ。あの日、外で寝てしまった直後に風邪をひいて熱が出たんだから。

もしかしたら隣にいた先輩も同じような症状が出たんじゃないかって。


もしそうだとしたら、完全に私のせい。また迷惑をかけてしまったことになる。



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