青空の約束 ~先輩と私の初恋~




閉店の時間になりお店を閉めて片付けを終えると、帰る支度をしながら制服に着替える。


「二人が知り合いだったなんてね。だからあのとき飛鳥が電話に出たのね」


「あのときって…?」


「吹季ちゃんがバイトに遅れるって言った日、時間過ぎても来なかったから心配で電話したのよ。そのとき飛鳥が電話に出てね、" この子具合悪そうだから休ませた方がいい " って」


倒れた日だ。

起きたら先輩が隣にいてくれて…


「急に男の人が出たから番号間違えたかと思ってビックリしたわ。結構仲良いの?」


急に目を光らせてグイグイ聞いてくる響子さん。


「何もないですよ…!ただ、いろいろと助けてもらったり…」


「なるほどね〜。……あっ!」


何かに気づき、表の方に走りだし外に出る。


響子さんに一言言って帰ろうとお店の外を見ると、先輩と二人で何か話してるようだ。


嫌々な顔をしている先輩に何か説得するように話す響子さん。


何話してるんだろう。



< 35 / 96 >

この作品をシェア

pagetop