青空の約束 ~先輩と私の初恋~
閉店の時間になりお店を閉めて片付けを終えると、帰る支度をしながら制服に着替える。
「二人が知り合いだったなんてね。だからあのとき飛鳥が電話に出たのね」
「あのときって…?」
「吹季ちゃんがバイトに遅れるって言った日、時間過ぎても来なかったから心配で電話したのよ。そのとき飛鳥が電話に出てね、" この子具合悪そうだから休ませた方がいい " って」
倒れた日だ。
起きたら先輩が隣にいてくれて…
「急に男の人が出たから番号間違えたかと思ってビックリしたわ。結構仲良いの?」
急に目を光らせてグイグイ聞いてくる響子さん。
「何もないですよ…!ただ、いろいろと助けてもらったり…」
「なるほどね〜。……あっ!」
何かに気づき、表の方に走りだし外に出る。
響子さんに一言言って帰ろうとお店の外を見ると、先輩と二人で何か話してるようだ。
嫌々な顔をしている先輩に何か説得するように話す響子さん。
何話してるんだろう。