青空の約束 ~先輩と私の初恋~
「あっ…私の好きなアイスだ!」
いつも食べるといったらこれ!というアイスが目の前にあることに感動していると、隣で先輩が笑い出す。
「やっぱり。パッケージのこのキャラクターあんたに似てるし」
「これですか!?さすがにそれはひどいですよ!」
キャラクターに似てるのはあまり嬉しくないけど…なぜか楽しくて笑いが止まらなくなっていた。
「先輩はさっきからいちごばっかですね。いちごのチョコに、いちごオレ…」
男の人がいちご尽くしって…なんか意外。
「いちごが食べ物で一番好きだから」
「そうなんですか!?私も好きです!おばあちゃんがいちご農園やってるんですけど、時期になるとたくさん送ってきてくれるんです」
「マジで?超羨ましい…」
帰り道を歩いていたときとは違って、いちごのことになるとものすごく興味津々に食いつく先輩。