青空の約束 ~先輩と私の初恋~




「時期が来たら、いちご狩り行きますか…?」


「え…」


一瞬固まる先輩に自分の口走った言葉を軽く後悔してしまう。


「あっいや、その…時期まではまだまだなんですけどね。はははっ…」


「行っていいの?」


「え…?い、いいです!行っていいです!先輩がよかったらですけど」


私の言葉に嬉しそうに先輩が微笑む。そして小さく頷いた。


数ヶ月も先の話だが、先輩と約束できたことだけで私も嬉しくなる。


嬉しさでお腹いっぱいになった状態で手に持っているアイスを一気に頬張り、熱くなった顔を冷やしていく。


「今日みたいに夜一人でいること多いの?」


急にトーンの下がった声が夜の公園に響く。


「…今日はたまたまです」



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