青空の約束 ~先輩と私の初恋~




「嘘下手くそ。でも一人になりたくなる気持ちは、わかる気がするから」


「先輩もあるんですか?」


「たまーに」


初めて出会った共感できる相手。そういう思いをしているのは私だけじゃないんだと知ることができただけで、とても心強く感じた。


「似てますね、私たち」


「そう?まぁ、夜一人で公園にいるのはやめた方がいいよ。危ないし」


「はい、気をつけます。また先輩に助けられましたねっ」


時々冷たいが、本当は心配してくれている先輩の優しさが身にしみる。


今まで浴びていた夜風とは違って、今日は一段と涼しくて自然とリラックスしている自分。


隣に誰かいてくれるだけで、こんなにも気持ちが楽になれるんだ…


いや、もしかしたら隣にいるのが先輩だからなのかもしれない。


頭と心の中で、先輩の存在がどんどん大きくなっていくのがわかった。



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