青空の約束 ~先輩と私の初恋~




「私も先輩の役に立ちたいです!私に何かできることありませんか?」


いつも助けられてばかりだから私も先輩の力になりたい!…そう思ったのに


「いや、特に」


相変わらず冷静でクールな先輩。そしてシンプルな言葉がかなりグサッと突き刺さる弱々しい私の心。


そんな姿を横目で見ながら気にかける先輩が口を開いた。


「じゃああの部屋にまた来てよ」


「部屋って…四階のですか?」


「そう。一人でいるのも暇だし、あんたがいたら楽しそうだし」


二度と行かないと思っていたあの部屋。そこでまた先輩と会えるんだ…


「絶対に行きます…!!」


夜とか外とか今は関係ない。少し驚いた表情をする先輩に、私は嬉しくて大きな声で頷いた。


「そろそろ帰るか」


「はい!」


「声でかすぎ」


その日、静かな公園に私たちの笑い声だけが響き渡った。



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