青空の約束 ~先輩と私の初恋~




「フッ…あんたってやっぱり変わってるね」


久しぶりの先輩の笑顔。でもその奥に見えたのは、誰にも言わず一人でずっと苦しんでいた先輩の姿。


辛いはずなのに無理にいつもと変わらない自分を演じきるその姿に、言葉にならないほどの思いがこみ上げてくる。


「うん、普通に美味し…っ……泣いてる?」


「体調が悪いのに親にも連絡できない理由があるんですか…?ずっと一人で苦しんでいたんですかっ…?」


何で涙が出るのか、何で私まで辛くなるのか、自分でも不思議なくらいなぜか涙が止まらなかった。


「理由とかないけど。ほっとけばどうせいつかは治るし」


「ダメです!!これが普通だと思っていたかもしれないですけど、こういう辛いときこそ誰か隣にいなきゃ…!誰かに頼ってください!」


「別にそういうの…」


「私がそばにいます!先輩が一人になりたくないとき、私が先輩のそばにいますからっ…」


私が辛いとき隣にいたのは先輩だった。


親に連絡できないのも、何かしらの理由があるのかもしれない。


だったら私がそばにいてあげたい。
先輩の気持ちがなんとなくわかるから…



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