青空の約束 ~先輩と私の初恋~
「なんでここがわかった?誰から聞いた?」
「先輩の友達の塚本先輩です…」
一時間後、目が覚めたと思ったらなぜか質問攻めに遭う始末。
「やっぱりあいつか。ってか数馬と喋ったんだ?」
「優しい人でしたよ。先輩の家も丁寧に教えてくれて」
「優しい人?へぇ…」
さっきまでの良い雰囲気とは真逆に、徐々に機嫌が悪くなっていく先輩。
確かに勝手に来たのは悪かったけど
「私、命の恩人でもありますよね?もし来てなかったら今頃どうなってたか…」
「俺だって命の恩人だけど。倒れたあんたを助けたんだから」
「私だって倒れた先輩を助けましたよ!」
「何度か迷惑もかけられたしな…」
…確かに。
お互い負けじと言い合いになりつつも、そこを突かれると何も言い返せなくなる。