青空の約束 ~先輩と私の初恋~
「先輩…?いや、見てないですけど」
「まじかっ。どこにいるかしらない?あいつ教室来たと思ったらすぐいなくなるし、学祭の実行委員なったから役員会議とか参加させろって俺が担任に怒られてさー」
実行委員…?
「え、先輩が学園祭の実行委員になったんですか?そういうのやらなさそうな感じですけど」
「自分からやるわけないじゃん。授業の単位足りてないし、委員とかこういうとこで挽回しろってさ。まぁ成績は良いから大目に見てくれる教科の先生もいるんだけどね」
先輩が実行委員…
そういえばうちのクラスは次のHRで決めるとかって言ってたっけ。
バイトもあるし、正直めんどくさそうだと思ってたから特に興味はなかったけど…
先輩はやるんだ…
「飛鳥一人じゃ無理だろうから俺も一緒にやれってさ。ひどくない?俺だって忙しいっつーの。…あ、吹季ちゃんたちはまだ決まってないんだ?飛鳥いるし、吹季ちゃんもやっちゃいなよ」
「や、やらないですよ!私だってとても忙しいんですっ」
心を読んでいたかのようにニヤける塚本先輩に、平常心を保ちつつ対抗心で睨みつける。