君は僕のもの
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───…。
「どーしよぉ…っ!!」
無造作に開いたタンスの引き出しやクローゼットから出されてそのまま床に散らばっている色とりどりの洋服、達。
そしてその洋服と格闘して睨めっこをしているあたし。
今日がとうとう、…その樹との、始めてのデートです!
何着ていけばいいんだろ…。
大体デートの服なんて前の日に決めておくべきだったんだよぉ、
最初から失敗かも、
「…あっ、
これ結構良さそう!!」
床に散らばっている数々の服の中から、
最近買ったばかりのワンピースがあたしの目の中に入ってきた。
淡い色を使っていて、何だかフワフワ系のワンピース。
あたしはそのワンピースに急いで着替えて、
大きな折りたたみの鏡を開き化粧ポーチから化粧道具を取り出す。
いつもよりは少しだけ…
念入りにしてみようかな?
そう思いながら鏡に映る自分を見た。