君は僕のもの
…樹side
遅い。
今日は何か、廊下の掃除当番だから待ってて、…とか言ったくせに。
もう結構、時間経ってる気がする。
どっちかって言うと、人を待つっていうのが嫌な性格。
だから、こうやって待ってることが出来ない。
…普通なら何も言わないでそのまま家に帰るけど、
愛梨にはそいうわけにもいかない。
「…ったく、」
仕方なく俺は愛梨の席に向かって鞄を持つ、…仕方なく。仕方なくな。
そしてそのまま教室を出ると、愛梨の当番になっているはずの廊下に向かった。
…あれ、いない。
そうおもった俺は、近くにいる奴に話し掛ける。
「…ねぇ、愛梨知ってる?」
「あー、桐島?…なぁ知ってる?」
「…ん、あっ、さっき担任になんか頼まれてたっぽいよ?…資料運べとかなんとか、」
そいつ等はそう言うと、そのまま歩いてどっかに行ってしまった。
…それより、
またアイツそういうことしてんのかよ。
頼まれたら断れない性格は、まだ直ってねぇのな。
遅い。
今日は何か、廊下の掃除当番だから待ってて、…とか言ったくせに。
もう結構、時間経ってる気がする。
どっちかって言うと、人を待つっていうのが嫌な性格。
だから、こうやって待ってることが出来ない。
…普通なら何も言わないでそのまま家に帰るけど、
愛梨にはそいうわけにもいかない。
「…ったく、」
仕方なく俺は愛梨の席に向かって鞄を持つ、…仕方なく。仕方なくな。
そしてそのまま教室を出ると、愛梨の当番になっているはずの廊下に向かった。
…あれ、いない。
そうおもった俺は、近くにいる奴に話し掛ける。
「…ねぇ、愛梨知ってる?」
「あー、桐島?…なぁ知ってる?」
「…ん、あっ、さっき担任になんか頼まれてたっぽいよ?…資料運べとかなんとか、」
そいつ等はそう言うと、そのまま歩いてどっかに行ってしまった。
…それより、
またアイツそういうことしてんのかよ。
頼まれたら断れない性格は、まだ直ってねぇのな。