君は僕のもの

いつも

…樹side




別に嫌いなわけじゃない。

むしろどっちかって言えばその“逆”で。



…ただ、


愛梨を傍に置いておく方法が俺にはパシリとか、そうゆうことでしか思いつかないだけだっただけで、





「よぉ、」


「お、…おはようっ!」



何だか愛梨の様子が変なのは、誰が見ても一目瞭然だった。




「何か愛梨、…変」

俺は何かした覚えはないし…、家で何かあったとか?




「変っ!?

…あたしが?え、あたしがぁ!?」



いや…、

明らかに何か動揺してるだろお前。





「何かあったわけ?

…つか、今日の昼飯のカレーパン、購買で並ぶのダルいから買っといてね?」


そうそう、あのカレーパン、

すっげぇ人気だからめちゃくちゃ並ぶんだよな…





「…う、うんっ!!

分かった!買ってきます」



やっぱおかしい…、

何で大体、敬語なわけ?



不思議に思いながらも、


「よろしく~」



俺はそう言って、少しだけ笑った。



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