君は僕のもの




「…愛梨~!!

海行くから準備してっ!」

「あ…、うんっ」


近くに置いた自分の旅行鞄から水着の入った袋を取り出した。




「海…行くの?」

「水着、せっかく持って来たなら行こうよ!!」


何故か意気込むあたし。




「…ん、」


そう言って樹も自分の鞄から水着などを取り出す。




「早く~!!行くよぉ」


そんな美菜の声であたしたちも部屋から出ていった。






――――――――――

―――――――

―――…。









「…どういう感じよっ」


更衣室で着替えながらそんな会話をする。




どういう感じ…、だろ?



「ん…、でも、変なことしないから安心してみたいなこと言われた」


身体に巻きつけるプールの授業などでお馴染みのタオルを巻き、その中で着替えながらあたしはそう言う。




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