君は僕のもの
でもやっぱり今日のコイツは変でなんだか上の空だってゆうか?
何か別のとこに意識が飛んでるっていうか…
「あんさぁ…、
お前やっぱ何かあったわけ?」
「…。」
シカトかよ、おいっ
「何かあったのかって聞いてんじゃん」
ちょっとさっきより大きい声で言うと、ビクッとしたように愛梨はこっちを見た。
…やっぱり、何か変だな。
「ん…、
何か言った?」
「…はぁ、
だから何かお前、いつもより更に変じゃね?
よく分かんないけど…」
「変って…、
あたしはいつも通りだよ?」
そう言って愛梨はニコッと笑うと、そのまま『何言ってるの?』何て顔で見る。
「っじゃ、またねっ」
「…あ、うん」
愛梨は、教室に入るなりすぐ早川の所に走って行った。
でも何かおかしいな…
とか思いながらも翔太が片手をあげて笑いかけてきたのに対して、同じように応えた。