君は僕のもの
愛梨も寝てしまって、その場から動くに動けない俺。
…つか、寝てんじゃねぇよ。
そう思いつつも、あんまり肩を動かさないように気遣っている自分に笑えてくる。
やっぱ夕方でもこっちの方は、まだまだ暖かい。
だからといって、こんなとこで寝てたら風邪引くだろ…っ?
そう思って愛梨のビニールで出来てる透明なピンクの鞄から、
愛梨が持っているタオルを取り出そうとしたとき…
…っ?
俺の目に止まったもの。
開きっぱなしの袋の中に、愛梨の下着と混じってあるモノが入っていた。
これは…、俺の見間違い?
いや、違う。
心と頭で色々考えながら、おもむろにその袋からあるモノを取り出した。
「…んで、こんなの持ってんの…っ??」
思わず口に出てしまって、
でも自分自身、まだ驚いたままだった。