君は僕のもの
部屋に着くなり、愛梨は早川と風呂へ、俺は翔太と風呂に行くことになった。
「男同士~の、風呂って~、いいよねぇ…っ」
ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべながら俺のことを見る。
「…何?」
俺が一言で済ましてそう言えば『冷たいよ~』なんて言って翔太はヘラヘラ笑っていた。
うっとうしい…、
「ま、楽しみましょう~っ」
翔太はそう言って穿いていた水着を脱ぐ、それと同じタイミングで俺も水着を脱ぐと、腰にタオルを巻いた。
そのまま帰りにでもコインランドリーに水着を持っていこうと思っていた俺は、ポケットの中を確認する、
その時…、
ポケットからあるものが落ちて、それを運悪く見つけてしまった奴がいた。
「…っ!?」
俺は珍しく“動揺”をして、固まってしまう。
ったく…っ、
そして不運なことは、この数秒後に起きる…
「あ゛ーっ!!!…何で樹がゴム持ってんだよぉ!!
…もしかして、アレか?とうとう今日ヤッ…!」
でっかい声でそう言う翔太を俺はグーで殴った。
「黙れよ、お前」