君は僕のもの




この空気の読めない性格はどうにもならないらしく、風呂に入ってもずっと質問攻め。




「…やっぱ、今日しかないっしょ?」

翔太は露天風呂に浸かりながら、まだ一人で話している。



しつこいなぁ…、本当。



「…しつこい」



でも、よく神楽のこと嫌いなの?…とか聞かれたりするけど、別に嫌いなわけじゃない。


ずっと一緒にいたし?
…何か、仕方ないって感じなんだよな。



いないといないで、寂しかったりするし。




「…つかね~、
美菜が何か色々、愛ちゃんに吹きこんでるみたいなんだよね?」


今度もまたどうでもいい話?って思ってたけど、




吹きこんでる…?

…何を?



「何それ、」

翔太の方を見て俺はそう聞き返す。


そうすれば嬉しそうに翔太は笑って自分に巻いていたタオルを頭の上に乗せた。




「…知りたいですか~?」


「うん、」


「どうしても…?」


「…。」




くどい。



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