君は僕のもの
見ないでと言ったのに、まじまじと見つめる樹。
「…だから…っ、
そんなみないでよぉ…」
何だか恥ずかしくてどうしようもなくなって、また手で隠そうとする、
すると樹の腕がそんなことさせてなんかくれなくて…
「凄く綺麗…、愛梨」
珍しく目を細めるくらいに樹が笑って、また再びキスをする。
─…、
「…愛ちゃん、エロい顔、」
樹の手や指であたしの表情は変わっていって、
もう何が何だか分からなくなっていた。
「…っ……、」
「そんな涙溜めて見ないでよ、
…耐えらんなくなる」
そんなこと言われても…
あたしにはどうしようもない。
「つか…、もう限界みたいだし…
“コレ”愛梨のご希望通り、使わせて貰います」
そう言って樹が手に持ったのは、まぎれもなくアレで。
「…っ、ちょっ…!?」
思わずそんな声が出るあたし。
「…あれ?
まだ喋れるほど体力あったんだ?」
クスクスと笑いながらあたしを見る樹。
そしてあたしに突然、顔を近づけると、
耳元でこう言った。
『…愛梨の体力、無くなるまで気持ちいこと
してあげる』