君は僕のもの




見ないでと言ったのに、まじまじと見つめる樹。




「…だから…っ、

そんなみないでよぉ…」


何だか恥ずかしくてどうしようもなくなって、また手で隠そうとする、



すると樹の腕がそんなことさせてなんかくれなくて…





「凄く綺麗…、愛梨」


珍しく目を細めるくらいに樹が笑って、また再びキスをする。






─…、




「…愛ちゃん、エロい顔、」


樹の手や指であたしの表情は変わっていって、



もう何が何だか分からなくなっていた。




「…っ……、」


「そんな涙溜めて見ないでよ、

…耐えらんなくなる」




そんなこと言われても…


あたしにはどうしようもない。





「つか…、もう限界みたいだし…


“コレ”愛梨のご希望通り、使わせて貰います」



そう言って樹が手に持ったのは、まぎれもなくアレで。



「…っ、ちょっ…!?」


思わずそんな声が出るあたし。



「…あれ?
まだ喋れるほど体力あったんだ?」


クスクスと笑いながらあたしを見る樹。



そしてあたしに突然、顔を近づけると、


耳元でこう言った。



『…愛梨の体力、無くなるまで気持ちいこと


してあげる』



< 199 / 252 >

この作品をシェア

pagetop