君は僕のもの

…樹side




結局今日は文化祭当日。


あの後、何回も話しか掛けたのにシカト。

…それで俺が逆切れして、…うん。



更に溝は深まってしまったというか…？、うん。





「あーっ！…まだ愛ちゃんと仲直りしてないの？」


ウェイターの格好をした翔太が俺にそう言う。


…誰のせいだと思ってんだよ…と、心の中で思いつつも、




「してない、」

ちゃんと答える俺。


偉いと思う、…かなり。





「あらあら～、早くしないと楽しい楽しい文化祭が悲しいになっちゃうよっ！」


コイツは多分…？悪気は無い、ただ馬鹿なだけ。




でもちょっとムカついた俺は少しだけ足を伸ばして翔太のケツを蹴っ飛ばした。



「…いでっ！

ちょっと止めてよね！」



元々、女顔のコイツがこういうこと言うと、何か女に見える。

…何てことを考えてみたり。