君は僕のもの
「そーいえば…、
今日の話聞いた~?」
今日の話…?
そう考えてからすぐに思い出して、
「あぁ…、聞いてないけど」
「…今日の最後だからね!
全部が終わってみんなが体育館に行くちょっと前に、先に行くっぽいから」
『まぁ、俺もついて行くから安心しろ!』とかほざいてから翔太は自分の持ち場につく。
…はぁ、
出来るなら断りてぇ~、
「…あっ!、矢上くん早く着替えてきてっ?」
翔太と同じ午後の部の担当だから、急げってか…
「…ん、」
クラスの女子に俺はそう短く言うと、更衣室まで向かった。
そういえば、俺このウェイターの制服着るの初めてかも、
そう思ってその制服を少し見た。