君は僕のもの

「…秋山先輩って凄い格好良いよね？

美系っていうか…、うんっ！！」



「確かにそうかもーっ」

…あれだけ整った顔だと、芸能人になれちゃうんじゃないかな、



「…さっきのアイツってあの子らしいよ？」

そう言って美菜が指差した先にいるのは、見るから可愛い雰囲気の…



「あの子って…

隣のクラスの子でしょ！？」


驚いてそう言うあたしに『そうそう』って美菜は言って縦に頷く。


…お似合いの二人って感じだなぁ、



そんなことを考えていると樹のことを思い出した、…結局１位じゃなかったけど、何位だったんだろ？




―すると…



『さぁ、続いて２位の発表です！』


そんなアナウンスの声にあたしの心臓はドクンと跳ねるように動いた。





『…第２位は、


矢上樹くんですっ！』

するとさっきと同じような歓声が体育館の中でおきる。



「…わー！！

凄いね、矢上は本当にっ」


隣で感心したように美菜は言うとポンッとあたしの背中を押した。




「…え？」