君は僕のもの

気付けば

…愛梨Side




教室に戻るなり、机に伏せて溜め息一つ。



「家から、近いから、か…っ」

そう一人呟いて、頭を抱えた。



…何なんだろう、？


この変なモヤモヤは…、





ぬぅ…、



そんな意味の分からないことを考えていると午後の授業の始まりのチャイムの音が聴こえる。



するとそれと同時に、


―ガラガラッ





「…はいはいは～い、」

やる気の無さそうな担任が教室に入ってくる、




「今日は、来週の金曜の校外学習っつーか…

ま、クラス、学年、仲良くなりましょうみたいな感じでどっかにバーベキューに行くからグループつくれ」


…この人は本当に、先生？

っと、思うくらいな軽い口調な感じで、担任はそう言い放った。



…そう言えばこないだ美菜、こーゆうレクレーションみたいのあるって言ってたっけ？




「愛梨～、一緒に組もっ！」

気が付けば隣に美菜が居て、またまた笑顔であたしを見ていた。





「うん、一緒にしよっ」

あたしも同じように笑い返した。