君は僕のもの
…樹の反応を窺うようにチラッと顔を覗く。
「…だから、?」
だから…?何でしょうか…っ?
「…ん、」
「ごめん、今のナシ…
気にしないで、本当」
『あー』とか言っておでこを右手で押さえると、起き上がってあたしにそう言った。
あたしの頭は…「?」
「…俺がガキだった、うん
つか…、愛梨も似合ってる…」
一体何のことを言ってるの?…って聞こうと思った時、
急にそんなことを言われて思わずあたしは下を向くと…、優しくあたしの首筋に触れた。
「…っん、…」
「何かそういう格好してると…、誘ってるみたい、だね?」
子供が何かをねだる様な目であたしを見上げて、そう言う。
「違っ、違う…よ、」
「…本当に?」
どんどん樹はあたしに近付いて…
もうあたしの上には樹が跨ってる状態だった。
「…樹、くん?」
引きつった笑顔で、
そう言う。
「ったく…
いい加減慣れろよな…」
それに対してハァっと樹はため息を一つ。