君は僕のもの
名前を呼ばれて…
身体が一瞬ブルッと震える。
っ、
愛梨の左手が服の上から俺のに触れる。
「…樹のエッチ、
反応しちゃった…?」
悪戯な笑みを浮かべると愛梨はその自らの舌を首に伝わせて…
「…今日はあたしが、樹をイカせてあげるね?」
そんな一言を言われ俺の理性がおかしくなる…
このままだと…、本当に、
─そう思った瞬間。
「…ん、…あれ…っ」
「あ、…大丈夫?
…何か魘されてたけど」
心配そうに俺を見る愛梨。
何コレ…?
…もしかして、夢?
「んだよ…、
…良かった」
ハァっと大きなため息を一つ。
「どうしたの…?」
不思議そうな表情でそう言う愛梨。
「別に、」
俺はそう言うとまた目を閉じる。
やるなら今度、現実で。
…と、
無理矢理やらせようという考えの樹。
…あんな夢で困ってたのに、まったく懲りていない樹くんでした。