君は僕のもの
えーと、
って、えっ!?!?
「デカっ!!」
こんなデカい段ボール運ばなきゃいけないのっ?
無理でしょ…?
女の子には辛いでしょ?
――…。
と、頭の中で考えつつも、やっぱりちゃんと運んでいるあたし。
そんな自分を、
自分自身で偉いなぁ、なんて思ったりする。
「…う゛~、
重い、お、おもい…」
階段の最後の一段を登りきって、
勢い良く資料室に飛び込んだ。
―ドスッ
「…ふぅ~」
そう言葉を吐いて、近くにあった椅子に腰を勢いよく下ろす。
そばにあった窓から外を覗けば、
サッカー部が練習しているのが見えた。
大変だなぁ…、
そう思いながら、少しの間その練習を眺めていた。