君は僕のもの
急いで帰ろうと思って立ち上がった時、近くにあった棚にぶつかった。
「痛…っ!?」
―ドサドサッ!!!
「うわぁぁーっ」
あたしがぶつかったせいで、どんどん棚から落ちてくる資料?教科書?
とにかくたくさん足元に落ちてきて、
「…あぁ、もう
帰りたいのにっ!!!」
そう思いつつも、やっぱり見過ごす事も出来ず…
棚に戻していく。
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────…。
一生懸命に本を並べているうちにかなり時間が経った気が…、する。
時計を見れば、もうだいぶ時間が経っていて、
部屋にある窓から外を見れば真っ暗、外で練習をしていたはずのサッカー部は、もう誰一人としていなかった。
お母さんきっと心配してるだろうなぁ…
あーっ、きっと怒られる、
なんて、そんなことを考えながら、あたしは急いで鞄の置いてある教室へと急いだ。