君は僕のもの
それにしても、夜の学校てやっぱり、ちょっと怖いよなぁ…
非常口のランプ?
うん、そのランプの光が結構怖い感じ。
てゆうか!…、どのクラスも電気付いてないじゃんっ!
つか担任、絶対もう帰ったよねっ?
絶対買ったよね?
本当にさぁ…、酷過ぎるでしょ!?
そんなことを思いながらやっと1年生の階に着いて、廊下を一人歩いて行くと、
あれ…っ?
「電気、ついてる…」
…んっ?
しかもあたしのクラスっ?!
怖ッ!!
…あ、もしかしたら担任かも。
と、ひとりで自問自答しているうちに教室の前まで来ていた。
ふぅ…っ。
ちょっと恐怖心を抑えるように、深く深呼吸。
そして手をドアに伸ばす。
―ガラガラッ
っ!?
「…い、樹っ!?」
教室に入れば、そこには…
あたしの机に伏せて寝ている樹の姿があった。
…寝てるってことは、ずっと待っててくれたの?
でも、樹…
帰るって言ってなかった?