君は僕のもの
第二章 微妙な距離
見えない心
…愛梨Side
「おはよ~っ!!
あ、こないだの写真出来たよぉ!」
朝、教室に行くと嬉しそうな顔をした美菜があたしに話し掛けてきた。
こないだの写真って…?
あぁ、レクレーションの時のね、
なんて頭の中で考えながらも、脳裏に浮かぶのは違うことばかり。
「…愛梨?聞いてる?」
あたしの顔を覗き込んで美菜が少し心配そうな顔をするから、
思わずあたしは、
「うん!…聞いてる、聞いてるっ、」
そう言って笑った。
「…何か、最近あったでしょ?本当は、」
「え、?
何にもないよっ?」
「…嘘だよ、
本当は翔太から聞いたんだ…
あの後、愛梨が何か変だなって思って聞いてみたらやっぱりそうだったからさ、』
なんだ、知ってたんだ…、
そう言われてしまうと何も言い返せなくなっちゃう。
「…っ、」
思わず言葉に詰まって、何て言えばいいんだろう…。
「愛梨?
…まだ、無理って決まったわけじゃないよ?」
「ううん…っ!
いいの!本当にもういいの!!
あたしは、ね?このままのがいいのっ」
あたしは無理矢理に笑顔を作ると、笑ってみせる。
「愛梨…、」
そんなあたしの名前を呼ぶ美菜の声を、あたしは聞こえないふりをした。
哀しい気持ちになってしまうから…
「おはよ~っ!!
あ、こないだの写真出来たよぉ!」
朝、教室に行くと嬉しそうな顔をした美菜があたしに話し掛けてきた。
こないだの写真って…?
あぁ、レクレーションの時のね、
なんて頭の中で考えながらも、脳裏に浮かぶのは違うことばかり。
「…愛梨?聞いてる?」
あたしの顔を覗き込んで美菜が少し心配そうな顔をするから、
思わずあたしは、
「うん!…聞いてる、聞いてるっ、」
そう言って笑った。
「…何か、最近あったでしょ?本当は、」
「え、?
何にもないよっ?」
「…嘘だよ、
本当は翔太から聞いたんだ…
あの後、愛梨が何か変だなって思って聞いてみたらやっぱりそうだったからさ、』
なんだ、知ってたんだ…、
そう言われてしまうと何も言い返せなくなっちゃう。
「…っ、」
思わず言葉に詰まって、何て言えばいいんだろう…。
「愛梨?
…まだ、無理って決まったわけじゃないよ?」
「ううん…っ!
いいの!本当にもういいの!!
あたしは、ね?このままのがいいのっ」
あたしは無理矢理に笑顔を作ると、笑ってみせる。
「愛梨…、」
そんなあたしの名前を呼ぶ美菜の声を、あたしは聞こえないふりをした。
哀しい気持ちになってしまうから…