君は僕のもの




樹は本当に、唐突な性格とゆうか、


なんの前触れも無く、突然する行動のが多いから…

結構よく驚かせられる時がある。





でもその分…、

たまに樹が何を考えてて、何をしようとしているのか分からなかったりする。



いや、たまにでじゃなくて、しょっちゅうかな。





「あ、おばちゃんっ

…コーヒー牛乳1つ!」


たくさんの小銭が入っている小さなお財布のような?ポーチのような?物から90円を出しておばちゃんに渡す。





それと引き換えに渡された紙パックのコーヒー牛乳を持って再び屋上へと向かった。




…樹は甘いものが嫌い。

特にチョコレートとか全般。


その癖、コーヒー牛乳が何よりも大好き。…らしい。



あたしは樹の好きなものや嫌いなもの、きっと誰よりも知ってる。


あんな顔して、ピーマンとか、椎茸とか、

小さい子の嫌いなもの代表って感じのモノ殆ど食べらんないし…



子猫とか子犬に弱いし、

というか、弱いものに弱い。


…ん?

なんか変な文章。





でも、そんな樹が唯一、


…あたしにだけはこうやって色々なことを要求してくる。

人に関心なんて持たない樹、が。




たまに思う。

樹はあたしがいなくなったらどうすんだろう?



一人で大丈夫なの?…って。




けど、そんなあたしの気持ちが今は、


…ただの“お節介”にしか過ぎない。




そんな現実を知って何を今更哀しい気持ちになるんだろうか?



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