君は僕のもの
結局あれから、あたしは何一つ言い返す事が出来ず。
散々、言いたい放題に文句を言われ、
…最終的には地面に突き飛ばされて泥だらけ。
どうして今日に限って雨上がりのだったのか…
もしかしたらきっと、ため息ばっかりついたから。
不幸が寄ってきたんだ。
そう思ってとぼとぼと歩く…。
どうしよう…っ。
こんな泥だらけじゃ、教室行けないよ…
…ってゆうか!
もう授業、始ってるでしょ?
時間を確認しようと思い携帯を開くと、3件のメールと1件の着信が入っていた。
さきにメールを確認する。
「…あ、美菜からだ」
2件は美菜から、後の1件は、樹からだった。
【どうした~??授業始まるよ!!】
【ちょっと、どうしたっ!?何かあったの?連絡して!!!】
きっと美菜、かなり心配してるだろうな。
もう1件のメールも開ける。
【コーヒー牛乳は?つか、お前いまどこだよ】
やっぱり、コーヒー牛乳か…、一人で思わず微笑。
そして着信は、美菜からのものだった。
…心配かけちゃったなぁ。
【大丈夫!ごめんねっ
いつものあれだから気にしないで
保健室に寄ってから教室行くね】
そう美菜にメールを送信しておいた。
…“いつものあれ”と言えば、美菜には大体は伝わる。
きっと樹にも翔太くんにも伝わるだろう。