君は僕のもの
…樹side
いつものように、朝、愛梨の家に向かう。
…アイツはいっつも『明日は絶対に…』とか言ってるけどそれが叶ったことは、はっきり言って数えるほどしかない。
いや、数えるほどもないのかもしれない。
口だけというわけではなくて…、
多分アイツは本気で早起きが出来ないだけだ、と思う。
「あら、おはよう、いっちゃ~んっ
ごめんねぇ?あの子ったらまた寝坊したみたいで…」
こんなのも毎朝のこと。
あんまり悪びれた様子もなくいつものように由梨さんはそう言った。
「大丈夫ですよ、…待ってますから」
俺はそう言って笑うと玄関の壁に寄り掛かった。
そしてこれもいつものこと。
「ごっめーんっ!!」
それから数分ぐらいした頃、玄関の目の前にある階段からドタドタと大きな足音をたててアイツが降りてくる。
「…早くしろよ」
そう言って俺は先に玄関から出て、ゆっくりと後ろを振り返った。
「本当、ごめんっ!」
片方のローファーは上手くまだ履けてないのに、急いで出てきたみたいだった…
相変わらずこの光景は、いつまでも小学校から変わらないな。
そんなことをふと思った。
いつものように、朝、愛梨の家に向かう。
…アイツはいっつも『明日は絶対に…』とか言ってるけどそれが叶ったことは、はっきり言って数えるほどしかない。
いや、数えるほどもないのかもしれない。
口だけというわけではなくて…、
多分アイツは本気で早起きが出来ないだけだ、と思う。
「あら、おはよう、いっちゃ~んっ
ごめんねぇ?あの子ったらまた寝坊したみたいで…」
こんなのも毎朝のこと。
あんまり悪びれた様子もなくいつものように由梨さんはそう言った。
「大丈夫ですよ、…待ってますから」
俺はそう言って笑うと玄関の壁に寄り掛かった。
そしてこれもいつものこと。
「ごっめーんっ!!」
それから数分ぐらいした頃、玄関の目の前にある階段からドタドタと大きな足音をたててアイツが降りてくる。
「…早くしろよ」
そう言って俺は先に玄関から出て、ゆっくりと後ろを振り返った。
「本当、ごめんっ!」
片方のローファーは上手くまだ履けてないのに、急いで出てきたみたいだった…
相変わらずこの光景は、いつまでも小学校から変わらないな。
そんなことをふと思った。