君は僕のもの
「…翔太、メシ」
翔太の机をコツンと人差し指で叩く。
「おっし!!
早く屋上、行こうぜ~い」
ハイテンションな翔太に対して無表情な俺。そんな二人で、屋上に向かった。
「…あっ、翔太達きたぁ~」
その声の主を見るまでもなく、思いっ切り俺の隣の奴に抱き付いた。
そんな奴等は放置して。
…俺は愛梨がいる方へ向かう。
「…ねぇ、コーヒー牛乳
頼んだやつ買ってきた?」
俺がいきなりそう言うと、愛梨は固まったように何かを考えだした。
あ、コイツ忘れてんな。
「ごっめ…ん、
わ、忘れてたぁ…、今から買ってくる!」
愛梨は、そう言うといきなり走り出した。
…んだよ、変な奴。
でもアイツがこうゆうのを忘れた事なんて殆どなかったから、
少しだけ、柄にもなく心配をしていた。
けど、頭の中はコーヒー牛乳。
…けどこのコーヒー牛乳のせいで後ほど痛い目にあう。