君は僕のもの




「…翔太、メシ」

翔太の机をコツンと人差し指で叩く。



「おっし!!

早く屋上、行こうぜ~い」

ハイテンションな翔太に対して無表情な俺。そんな二人で、屋上に向かった。










「…あっ、翔太達きたぁ~」

その声の主を見るまでもなく、思いっ切り俺の隣の奴に抱き付いた。



そんな奴等は放置して。

…俺は愛梨がいる方へ向かう。





「…ねぇ、コーヒー牛乳

頼んだやつ買ってきた?」



俺がいきなりそう言うと、愛梨は固まったように何かを考えだした。


あ、コイツ忘れてんな。




「ごっめ…ん、

わ、忘れてたぁ…、今から買ってくる!」





愛梨は、そう言うといきなり走り出した。







…んだよ、変な奴。


でもアイツがこうゆうのを忘れた事なんて殆どなかったから、

少しだけ、柄にもなく心配をしていた。




けど、頭の中はコーヒー牛乳。

…けどこのコーヒー牛乳のせいで後ほど痛い目にあう。



< 56 / 252 >

この作品をシェア

pagetop