君は僕のもの
コーヒー牛乳を買ってくると言ってからもうかなりの時間が経った。
それにしても、遅い…
愛梨の癖にこんなに俺を待たせて、…しかもコーヒー牛乳だって飲みたかったのに。
もう、お昼過ぎてんだけど、
仕方ないから、一人で教室に戻る。
…早川に聞いてみるか。
「…なぁ早川、愛梨知ってる?」
「…えっ!?
矢上と一緒だったんじゃないの?」
「いないんだけど、アイツ」
俺がそう言うと、早川はいきなり携帯を取り出した。
メール…、でもしてんのか?
俺が話し掛けたことも忘れたみたいに携帯に噛り付きだした早川。
結局は話しても分からなそうだったから自分の席に着いて、携帯をポケットから取り出すと。
…一応メールを愛梨に送っておいた。